Amazon SQS Connector 5.11 - Mule 4

Amazon SQS 用 Anypoint Connector (Amazon SQS Connector) を使用すると、Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) API に簡単に接続できます。これにより、Mule ユーザーは API を直接操作することなく SQS キューサービスを管理できます。

Amazon SQS では、コンピューター間を移動するメッセージを保存する信頼性と拡張性の高いキューがホストされます。Amazon SQS を使用して、分散型アプリケーションコンポーネント間でデータを移動してさまざまなタスクを実行できます。このとき、メッセージは失われず、各コンポーネントを常に使用できるようにしておく必要もありません。Amazon SQS は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) や他の AWS インフラストラクチャ Web サービスと緊密に連動するため、自動化されたワークフローを簡単に構築できます。

AWS SDK for Java は、AWS インフラストラクチャサービスの Java API を提供します。Amazon SQS Connector は、SDK for Java を使用して構築されています。

互換性に関する情報と修正された問題については、「Amazon SQS Connector リリースノート」を参照してください。

アクションを実行するための Amazon SQS API 権限の付与

Amazon SQS Connector を使用するには、最初に AWS リソースを操作するように AWS ユーザーを設定する必要があります。設定で、Amazon SQS アクションを実行するための API 権限を付与する必要があります。これにより、アクセス制御をセットアップし、IAM ID にアタッチできる権限を作成できます。詳細は、 Amazon SQS API 権限​ドキュメントを参照してください。

クラスターモード

Amazon SQS Connector は、クラスターモードで実行している場合、プライマリノードのみまたはすべてのノードでのメッセージのリスンをサポートします。詳細は、​「クラスターモードでのメッセージの受信」​を参照してください。

キューのサポート

Amazon SQS Connector では、次の 2 種類のキューがサポートされています。

  • 標準キュー

    標準キューは高スループットです。ただし、これらのキューを使用すると、メッセージのコピーが順序どおりに配信されない場合があります。

  • FIFO キュー

    FIFO (先入先出法) キューの場合、メッセージは送信時とまったく同じ順序で配信されます。ただし、これらのキューのスループットは制限されます。

FIFO キューの作成についての詳細は、​「追加設定に関するトピック」​を参照してください。

始める前に

アプリケーションを作成する前に、次の作業を行う必要があります。

  • Amazon SQS の対象リソースおよび Anypoint Platform へのアクセス権を取得する。

  • Anypoint Studio を使用した Mule アプリケーションの作成方法を理解する

  • AWS Identity and Access Management (IAM) のログイン情報を取得する。

コネクタの一般的なユースケース

Amazon SQS Connector の一般的なユースケースを次に挙げます。

  • キューメッセージング
    キューにメッセージを送信し、キューからメッセージを取得します。

  • 非同期処理パターン
    コンシューム用の受信ペイロードを、コンシュームするサービスのペースに合わせてバッファする非同期メッセージングを実装することで、疎結合アーキテクチャの信頼性を向上します。

  • マイクロサービスの分離
    一方向メッセージパターンまたは要求-応答メッセージングを実装することで、独立して柔軟に進化できる疎結合システムのセットを構築します。

  • ワークロードの分散
    大きなワークロードの分散では、すべてのタスクのキューを維持し、作業を実行するマシン間または機能間でタスクを効率的に分散し、作業のすべての部分が 1 回のみ実行されることを保証します。

  • バッチジョブのスケジュール設定
    ジョブのキューの維持、再試行の処理、ジョブ状況の追跡などを行います。

これらのユースケースの例については、​「Amazon SQS Connector の例」​を参照してください。

認証種別

Amazon SQS Connector 接続は、次の認証種別を使用します。

  • Basic (基本)
    Amazon STS が提供するセッショントークンを使用して Amazon SQS に接続する

  • Role (ロール)
    クロスアカウントアクセスを許可することを前提とするロールを一意に特定する Amazon ロール ARN を使用する

次のステップ

前提条件を満たし、例を試したら、​Anypoint Studio​ でアプリケーションを作成できます。