CloudHub 2.0 へのアプリケーションのデプロイ

CloudHub 2.0 の共有スペースまたは非公開スペースに Mule アプリケーションをデプロイできます。

CloudHub 2.0 では、Mule Runtime Engine バージョン 4.3.x 以降がサポートされます。 Mule 3.x はサポートされていません。

アプリケーションデプロイメント

デプロイメントをトリガーすると、アプリケーションの状況は最終的に ​RUNNING​ になります。 アプリケーションの状況が ​RUNNING​ に変わらない場合、アプリケーションの状況が ​RUNNING​ にならない理由を示す ​state​ および ​reason​ がレプリカに含まれます。

アプリケーションがデプロイされると、次のイベントが発生します。

  1. アプリケーションの想定される状態 (アプリケーションバンドルやレプリカの数など) が保存される。

  2. アプリケーションレプリカの状況が ​PENDING​ になる。

  3. 十分な計算リソースとメモリリソースを使用できる場合、各レプリカがノードに接続される。

  4. レプリカの状況が ​STARTING​ になる。

  5. レプリカがアプリケーションの読み込みを完了する。

  6. レプリカの状況が ​STARTED​ になり、レプリカが作業を実行できるようになる。

アプリケーションデプロイメントの失敗

メモリ不足などが原因でアプリケーションが失敗すると、次のイベントが発生します。

  1. レプリカの状況が ​TERMINATED​ になる。

  2. CloudHub 2.0 がすぐにレプリカを再起動しようとする。

  3. レプリカの状況が ​RECOVERING​ になる。

レプリカを再起動できる場合:

  1. レプリカがアプリケーションの読み込みを完了する。

  2. レプリカの状況が ​STARTED​ になり、レプリカが作業を実行できるようになる。

レプリカを再起動できない場合 (一時的に使用できなくなっているネットワークリソースをレプリカが利用している場合など)、次のイベントが発生します。

  1. 「CrashLoopBackoff」を示すメッセージと共に、レプリカの状況が ​PENDING​ になる。

    CloudHub 2.0 は、過剰な数の再起動が試行されないようにエクスポネンシャルバックオフを使用してレプリカを再起動しようとします。

  2. 正常な再起動が妨げている問題が解決するまで、レプリカが ​RECOVERING​ と ​PENDING​ の状況を繰り返す。

  3. レプリカがアプリケーションを読み込む。

正常に再起動すると、レプリカの状況が ​STARTED​ になり、レプリカが作業を実行できるようになる。

猶予期間

アプリケーションを停止、再起動、更新、再デプロイ、終了すると、CloudHub 2.0 はアプリケーションを Mule から削除しようとします。処理中のメッセージが確実に配信されるように、5 分のタイムアウト期間があります。その期間の後、CloudHub 2.0 はインスタンス全体をシャットダウンします。この猶予期間は、ランタイムではなくアプリケーションインスタンスに適用されます。ランタイムは、独自のシャットダウン設定を使用します。デフォルトでは、ランタイムの猶予期間は 5 秒です。