管理 Flex Gateway の分散トレースの設定

OpenTelemetry により、分散システムでテレメトリーデータを計測、生成、収集、エクスポートするための統合された基準が提供されます。Flex Gateway では OpenTelemetry をサポートしているため、ゲートウェイで管理するすべての API トラフィックの分散トレースデータの生成を設定できます。このインテグレーションにより、API 要求フローをより詳しく視覚化できるため、システムの動作をより簡単に分析し、問題をトラブルシューティングして、Flex Gateway API と外部サービス間のインタラクションを理解できます。

Anypoint Monitoring Telemetry Exporter を使用することで、Flex Gateway トレースデータを Azure Monitor や Splunk HEC のほか、OpenTelemetry 互換ツールなどのサードパーティオブザーバビリティおよび分析プラットフォームに送信できます。この機能によって、エンドツーエンドオブザーバビリティを活用し、API トレースを他のシステムのデータと相関させ、環境の包括的なビューを構築できます。

始める前に

Flex Gateway で OpenTelemetry を使用するには、以下に精通している必要があります。

Flex Gateway API の分散トレースの設定

トレースにより、Flex Gateway API のインタラクションを追跡できます。複数のシステムおよびサービスが関連する場合、分散トレースで分散環境に流れる API 要求を追跡し、API の実行の包括的なビューを提供します。

管理 Flex Gateway の分散トレースを有効化して設定する

管理 Flex Gateway の分散トレースを有効化する手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Platform から、​[Runtime Manager] > [Flex Gateways (Flex Gateway)]​ を選択します。

  2. 管理 Flex Gateway 名をクリックします。

  3. ナビゲーションメニューで [Settings (設定)] をクリックします。

  4. [Advanced options (詳細オプション)]​ をクリックします。

  5. [Tracing (トレース)]​ をクリックします。

  6. [Distributed tracing (分散トレース)]​ を有効化します。

  7. [Sampling percentage (サンプリングパーセンテージ)]​ をトレースするトランザクションのパーセンテージに設定します。

    • この設定は、​全体​のサンプリングパーセンテージに対応します。ここでサンプリングパーセンテージを 0 以外の値に設定すると、​クライアント​および​ランダム​のサンプリングパーセンテージはデフォルトで 100% に設定されます。

    • トレースポリシーを使用して API ごとのサンプリングパーセンテージのみを指定する場合は、​[Sampling percentage (サンプリングパーセンテージ)]​ を 0 に設定してください。

  8. [Apply Changes (変更を適用)]​ をクリックします。

特定の API の分散トレースの設定

特定の API にトレースポリシーを適用することで、グローバルに設定された分散トレース設定を上書きできます。まずゲートウェイの分散トレースを有効にして設定する必要があります。その後、次のポリシーを計測する API に適用できます。