使用量と価格設定のメトリクス

MuleSoft では、Mule フロー、Mule メッセージ、データスループットの使用状況データを取得しますが、このデータのすべてが使用状況レポートで集計されるわけではありません。

US コントロールプレーンの一部のお客様に対して、MuleSoft では一定数の Mule フロー、Mule メッセージ、データスループット (ネットワーク I/O バイト数として測定) を割り当てる Anypoint Platform の価格設定およびパッケージモデルを提供しています。すべての種別の Mule フローおよびメッセージがパッケージの割り当て対象になるわけではありません。

Mule フロー

Mule フロー​は、​<flow>​ 要素を使用して XML で設定される論理操作のシーケンスです。単一の Mule フローで Mule アプリケーションを構成したり、処理を個別の ​Mule フローとサブフロー​に分割し、それらをまとめてアプリケーションに追加および接続したりできます。通常、本番環境の Mule アプリケーションは複数の Mule フローとサブフローを使用して、アプリケーションを機能モジュール別またはエラー処理目的で分割します。たとえば、1 つの Mule フローでレコードを受信してデータを特定の形式に変換し、別のフローでそのデータを処理できます。

Anypoint Platform パッケージ割り当ての対象となる Mule フローシナリオ

次の Mule フローは割り当ての対象となります。

Mule フローが請求の対象となるのは、Mule フローが含まれるアプリケーションがデプロイされ、実行されている場合のみです。

イベントソースが含まれる Mule フロー

次の Mule フローには最初の要素としてイベントソースが含まれています。この場合、​listener​ は割り当ての対象となります。

<flow name="test-flow" >
        <http:listener config-ref="cocheras-puerto-madero-api-httpListenerConfig" path="/daily-report"/>
         <logger level="INFO" message="#[output json --- attributes.queryParams]" />
</flow>

イベントソースの例

Connector (コネクタ) ソース

aggregators

aggregator-listener

amqp

リスナー

anypoint-mq

subscriber

apikit-odata

request-entity-collection-listener

request-entity-listener

as2-mule4

as2-listener

as2-mdn-listener

non-repudiation-listener

azure-service-bus-messaging

message-listener

core

スケジューラー

db

リスナー

email

listener-imap

listener-pop3

file

リスナー

ftp

リスナー

ftps

リスナー

google-sheets

new-row-listener

new-spreadsheet-listener

updated-row-listener

http

リスナー

ibm-mq

リスナー

jms

リスナー

kafka

batch-message-listener

message-listener

mllp

mllp-listener

netsuite

deleted-object-listener

modified-object-listener

modified-record-listener

new-record-listener

pubsub

message-listener

salesforce

deleted-object-listener

modified-object-listener

new-object-listener

replay-channel-listener

replay-topic-listener

subscribe-channel-listener

subscribe-topic-listener

sap

document-listener

function-listener

servicebus

リスナー

sftp

リスナー

sockets

リスナー

solace

queue-listener

topic-listener

sqs

receive-messages

receivemessages

stripe

citizen-on-new-charge-listener

on-new-charge-listener

on-new-event-listener

vm

リスナー

websocket

inbound-listener

outbound-listener

APIkit によって生成され、APIkit 要求のルーティングに使用される Mule フロー

APIkit とは、API 仕様に基づいて最低限のセットの Mule フローを自動的に生成することによって API の実装を簡略化するツールです。各 APIkit ルーターエンドポイントは個別の Mule フローとみなされます。これらの Mule フローにはイベントソースはなく、特定の API メソッドおよびパスの HTTP 要求の処理に使用されます。

APIkit 要求の例:

次のフローでは、APIkit 要求をルーティングして ​/reservation​ パスで GET 要求を処理します。

<flow name="get:\reservation:cocheras-puerto-madero-api-config">
        <logger level="INFO" message="#[output json --- attributes.queryParams]" />
</flow>

Anypoint Platform パッケージ割り当ての対象とならない Mule フロー

イベントソースがなく、APIkit 要求のルーティングに使用されない Mule フローは、Anypoint Platform パッケージ割り当ての請求対象になりません。これらは主にコードをモジュール化するために使用される Mule フローです。

例:

2.a - Flow with only a logger component
<flow name="just-logging">
        <logger level="INFO" message="#[output json --- attributes.queryParams]" />
</flow>

Mule メッセージ

Mule メッセージ​とは、アプリケーションで 1 つ以上の Mule フローを通過するデータ (ペイロードとその属性) です。Mule メッセージは、Mule フロー内のイベントソースがトリガーされたときに生成される Mule イベントの一部です。たとえば、Mule メッセージを構成する Mule イベントは、HTTP リスナーが応答を受信したときや Scheduler コンポーネントが Mule フローの実行をトリガーするたびに作成されます。 Mule フロー内の Mule メッセージプロセッサー (コアコンポーネント、File Read 操作、HTTP Request 操作など) は、その設定に従って、Mule イベントに存在する Mule メッセージデータを取得、設定、処理できます。 Mule イベントは不変であるため、Mule メッセージを変更するたびに新しいインスタンスが作成されます。Mule メッセージを受信するフローの各プロセッサーは、メッセージペイロード (メッセージの本文) とメッセージ属性 (メッセージに関連付けられたメタデータ) で構成される新しい Mule メッセージを返します。

Anypoint Platform パッケージ割り当ての対象となる Mule メッセージシナリオ

Mule アプリケーションのフロー内のイベントソースがトリガーされると、​イベントソース​ (HTTP、Salesforce、スケジューラーなど) によって Mule メッセージをカプセル化する Mule イベントが生成されます。イベントソースによって生成された Mule メッセージは Anypoint Platform パッケージ割り当ての対象となります。接続された Mule フローの他のプロセッサーを通過するときに元のメッセージの処理中に作成される可能性があるそのメッセージの新しいインスタンスは Anypoint Platform パッケージ割り当ての対象となりません。

データスループット

データスループット​とは、Mule アプリケーションを実行する Mule Runtime サーバーを起動および実行するインフラストラクチャによって生成されたすべてのネットワーク I/O バイトを指します。これには、アプリケーションがそのビジネスロジックを実行するために生成するデータのほか、ログ、健全性チェック、監視トラフィックなど、内部運用ネットワークトラフィックが含まれます。たとえば、データスループットにはデータベースへのレコードの挿入や、ログの転送、コントロールプレーン接続、監視メトリクスの転送など、アプリケーションのインフラストラクチャに関連付けられたネットワークトラフィックが含まれます。