API を使用したドキュメントの処理と結果の取得

IDP API を使用してドキュメントアクションを Mule アプリケーションや他のシステムと統合することで、データ抽出プロセスを自動化できます。IDP と統合するには、接続アプリケーションの作成、アクセストークンの取得、ドキュメントアクションを実行して結果を取得する IDP API のコールが必要です。

IDP API を使用して、パブリッシュ済みアクションを実行し、実行結果を取得します。また、プロセスの完了時に IDP がコールするコールバック URL も指定できます。

IDP API をコールしてドキュメントアクションを実行する代わりに、MuleSoft RPA から [Submit Document to MuleSoft IDP (ドキュメントを MuleSoft IDP に送信)] アクションステップと [Retrieve Results from MuleSoft IDP (MuleSoft IDP から結果を取得)] アクションステップを使用できます。ドキュメントアクションを MuleSoft RPA と統合する手順については、RPA を使用したドキュメントの処理と結果の取得を参照してください。

始める前に

次の Anypoint 権限があることを確認します。

Execute Published Actions (パブリッシュ済みアクションの実行)

ユーザーがパブリッシュされたドキュメントアクションを実行し、実行結果を取得できるようにします。

Configure Connected Apps (接続アプリケーションの設定)

ユーザーが接続アプリケーションを IDP と通信するように設定できるようにします。

接続アプリケーションの作成

IDP API と通信するには、次の詳細を使用して接続アプリケーションを作成します。

  • Type (種別): App acts on its own behalf (client credentials) (アプリケーションが自身ために行動する (クライアントログイン情報))

  • Scopes (スコープ): Execute Published Actions (パブリッシュ済みアクションの実行)

接続アプリケーションを作成したら、アクセストークンを取得するときに使用するために、その ​ID​ と​シークレット​をコピーしておきます。

詳細は、接続アプリケーションを参照してください。

アクセストークンの取得

接続アプリケーションを設定したら、次の ​curl​ コマンドを使用してトークンを取得します。

curl --location --request POST 'https://anypoint.mulesoft.com/accounts/api/v2/oauth2/token' \ (1)
--header 'Content-Type: application/json' \
--data-raw '{
 "grant_type": "client_credentials",
 "client_id": "<connected-app-client-id>", (2)
 "client_secret": "<connected-app-client-secret>" (3)
}'
1 EU 地域のユーザーは、​eu1.anypoint.mulesoft.com​ ドメインを使用します。
2 <connected-app-client-id>​ を接続アプリケーションのクライアント ID に置き換えます。
3 <connected-app-client-secret>​ を接続アプリケーションのクライアントシークレットに置き換えます。

IDP API をコールするときにアクセストークンを使用します。

パブリッシュ済みドキュメントアクションの実行

ドキュメントアクションをパブリッシュし、接続アプリケーションを設定し、アクセストークンを取得したら、IDP API をコールしてドキュメントアクションを実行できます。

以下は、ドキュメントアクションを実行する API コールを作成する方法に関する案内を提供するサンプルコールです。

curl --location 'https://idp-rt.{region}.anypoint.mulesoft.com/api/v1/organizations/{orgId}/actions/{actionId}/versions/{actionVersion}/executions' \
--header 'Authorization: Bearer {token}' \
--form 'file=@"{pathToFile}"'

コールバック URL の定義

IDP をコールしてドキュメントアクションを実行するときのコールバック URL を定義できます。定義されている場合、IDP はドキュメントアクションの実行が完了するとコールバック URL をコールします。

コールバック URL を指定するには、API コールに ​callback​ 項目を含め、コールバック URL で JSON 値を定義します。次の例は、前述の ​curl​ コマンドの例にコールバックを追加したものです。

curl --location 'https://idp-rt.{region}.anypoint.mulesoft.com/api/v1/organizations/{orgId}/actions/{actionId}/versions/{actionVersion}/executions' \
--header 'Authorization: Bearer {token}' \
--form 'file=@"{pathToFile}"' \
--form 'callback="{\"noAuthUrl\":\"{callbackURL}\"}"'

実行結果の取得

ドキュメントアクションでドキュメントが正常に処理された後、またはレビュー担当者がレビューのキューに追加されたドキュメントを確認して送信した後、結果を使用できます。

IDP API を使用してドキュメントアクションを実行する場合は、次に示すように ​/executions​ エンドポイントをコールし、​executionId​ を指定して結果を取得します。

curl --location \
'https://idp-rt.{{region}}.anypoint.mulesoft.com/api/v1/organizations/{orgId}/actions/{actionId}/versions/{actionVersion}/executions/{executionId}/v2' \
--header 'Authorization: Bearer {token}'

実行結果リファレンス

実行結果を照会すると、IDP API は次のいずれかの状況を返します。

  • ACKNOWLEDGED​: ドキュメントアクションの実行要求が受信されました。

  • IN_PROGRESS​: 実行が開始されました。

  • RESULTS_PENDING​: 実行が完了し、IDP が結果を処理しています。

  • MANUAL_VALIDATION_REQUIRED​: 実行は完了しましたが、結果の手動検証が必要です。

  • FAILED​: 実行要求は正常に完了しませんでした。

  • PARTIAL_SUCCESS​: 実行要求は完了しましたが、一部のサブタスクが失敗しました。

  • SUCCEEDED​: 実行要求は正常に完了しました。

IDP API ドキュメント

ドキュメントアクションの実行をトリガーして結果を取得するためにコールするエンドポイントを確認するには、API ドキュメントを参照してください。IDP API ドキュメントは仕様の一部であり、ドキュメントアクションを Anypoint Exchange にパブリッシュすると API Portal に表示されます。