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Monitoring API ManagerUntil Successful スコープは、内部のコンポーネントが成功するか、または最大再試行回数に達するまで、内部のコンポーネントを順番に処理します。Async 以外のすべてのコアコンポーネントと同様に、Until Successful は同期的に実行されます。スコープ内のコンポーネントが接続に失敗したり、正常に結果を生成できなかったりした場合、Until Successful では設定されている最大再試行回数まで失敗したコンポーネントをやり直します。再試行が成功すると、スコープは次のコンポーネントに進みます。最後の再試行に失敗すると、Until Successful はエラーをスローします。
Until Successful を使用する一般的な処理は次の通りです。
アウトバウンドエンドポイントへのディスパッチ (可用性に問題があるかも知れないリモート Web サービスを呼び出す場合など)。
コンポーネントメソッドの実行 (信頼性の低いリソースに依存する Spring bean を実行する場合など)。
サブフローを使用した、いくつかのアクションが成功するまでの再試行。
Until Successful スコープを設定するには、<until-successful> XML 要素をアプリケーションフロー内に追加します。
Until Successful スコープでは次の属性を設定できます。
| 属性 | 説明 | 
|---|---|
Max Retries (最大再試行回数) (  | 
許容される再試行の最大回数を指定します。この属性は、数値、または数値に解決される式にできます。最大回数に達すると、  | 
Milliseconds Between Retries (再試行回数間のミリ秒数) (  | 
再試行間の最小間隔をミリ秒単位で指定します。実際の間隔は前回の試行の期間によって変わりますが、この値の 2 倍を超えてはいけません。デフォルトは   | 
次の XML の例では、Scheduler コンポーネントによりトリガーされるフローと、FTP Write 操作を実行する Until Successful スコープを設定します。
<!-- FTP Connector config-->
<ftp:config name="FTP_Config" doc:name="FTP Config" >
  <ftp:connection workingDir="${ftp.dir}" host="${ftp.host}" />
</ftp:config>
<flow name="untilSuccessfulFlow" >
  <!-- Scheduler component to trigger the flow-->
  <scheduler doc:name="Scheduler" >
    <scheduling-strategy >
      <fixed-frequency frequency="15" timeUnit="SECONDS"/>
    </scheduling-strategy>
  </scheduler>
  <!-- Until Successful scope-->
  <until-successful maxRetries="5" doc:name="Until Successful" millisBetweenRetries="3000">
    <!-- FTP Write operation that executes as part of the Until Successful Scope -->
    <ftp:write doc:name="Write" config-ref="FTP_Config" path="/"/>
  </until-successful>
  <logger level="INFO" doc:name="File upload success" message="File upload success"/>
  <!-- Error Handler at flow level-->
  <error-handler>
    <on-error-continue enableNotifications="true" logException="true" doc:name="On Error Continue" type="RETRY_EXHAUSTED">
      <logger level="INFO" doc:name="File upload failed" message="File upload failed"/>
    </on-error-continue>
  </error-handler>
</flow>
サンプルアプリケーションの動作:
FTP Write 操作が失敗した場合
Until Successful スコープでは、操作が成功するまで 3000 ミリ秒ごとに操作を再試行します。ただし、5 回の再試行回数の制限があります。最後の実行が失敗すると MULE:RETRY_EXHAUSTED エラーがスローされます。次に、<on-error-continue> でエラーが処理され、Logger が実行されて、File upload failed というメッセージが表示されます。
いずれかの試行で FTP Write 操作の実行が成功した場合
Until Successful スコープの後の次のプロセッサーが実行されます。この事例では、Logger で File upload success というメッセージが表示されます。