Mule のダウンロード、インストール、設定、アップグレード

Mule をダウンロードしてインストールする前に、サポートされている JDK がインストールされていることを確認してください。 この例では、Mule 4.4 に推奨の Eclipse Temurin 8​ を使用しています。

$ java -version
openjdk version "1.8.0_352"
OpenJDK Runtime Environment (Temurin)(build 1.8.0_352-b08)
OpenJDK 64-Bit Server VM (Temurin)(build 25.352-b08, mixed mode)

AdoptOpenJDK は Eclipse Foundation に移行され、その名前が Eclipse Adoptium プロジェクトに変更されました。JDK の名前は Temurin に変更されました。

Mule のダウンロード

  1. Mule 4 のバイナリファイルを次のリンクからダウンロードして展開します。

  2. 環境変数の ​MULE_HOME​ を、ファイルを展開したフォルダー内の ​mule​ ディレクトリに設定します。

    バージョン 4.4.0 を ​Downloads​ ディレクトリに展開した場合の例を示します。

    • Windows 環境:

      $ env:MULE_HOME="C:\Downloads\mule-enterprise-standalone-4.4.0"
    • Linux または Unix 環境:

      $ export MULE_HOME=~/Downloads/mule-enterprise-standalone-4.4.0

MULE_HOME​ 設定を永続化するための手順はオペレーティングシステムによって異なります。

Mule アプリケーションのテスト

Mule をダウンロードしたら、次のコマンドを実行してシステムでエラーなく動作することをテストして確認します。

  • Windows 環境:

    %MULE_HOME%\bin\mule.bat
  • Linux または Unix 環境:

    $ $MULE_HOME/bin/mule

これらのコマンドは、Mule をフォアグラウンドで実行し、起動スクリプトによってターミナルの標準出力に情報が表示されます。Mule の動作中は、他のコマンドを実行することはできません。

Mule を停止するには、スクリプトが動作しているターミナルで ​CTRL-C​ を押します。

Mule のインストール

対応するコマンドを実行して、Mule を Windows サービスか、Linux または Unix デーモンとしてインストールできます。

  • Windows 環境:

    $ $MULE_HOME\bin\mule.bat install
  • Linux または Unix 環境:

    $ $MULE_HOME/bin/mule install

wrapper.conf ファイルのプロパティの設定

Mule をサービスまたはデーモンとしてインストールしたら、​wrapper.conf​ ファイルで定義されたプロパティを変更できます。

設定ファイルで実行できる内容についての詳細は、 「Configuration Property Overview (設定プロパティの概要)」​を参照してください。

wrapper.conf​ ファイルを変更したら、Mule インスタンスを再起動して、変更を有効にします。

新しいプロパティを追加するときは、他のプロパティで同じ連番がまだ使用されていないことを確認します。 wrapper-additional.conf​ ファイルは、Mule によって自動的に生成されるため変更しないでください。 wrapper-additional.conf​ のプロパティシーケンスと追加したプロパティシーケンスが競合しないようにするには、Mule を再起動するのではなく停止してから開始します。これにより、​wrapper-additional.conf​ が再生成され、新しいプロパティが取り込まれます。または、​-additionalJavaProperties=numberOfExtraProperties​ を使用して、​wrapper.conf​ の最後のシーケンスと ​wrapper-additional.conf​ の最初のシーケンス間にギャップを作ることもできます (Mule Enterprise Edition のみ)。

CPU アフィニティの設定

多くのオペレーティングシステムで、プロセスを 1 つ以上の中央処理装置 (CPU) にバインドしてプロセスが割り当てられた CPU でのみ実行されるようにするメカニズムが提供されています。使用する環境に CPU アフィニティを設定して Mule を非仮想マルチコアサーバーで実行し、サブスクリプションに含まれるコア数に準拠することができます。

CPU アフィニティ使用時の考慮事項

  • CPU にはコアのグループがあり、キャッシュを共有してスレッド通信と移行のパフォーマンスを改善しています。こうしたパフォーマンスの問題を回避するには、この機能をセットアップする前にどのコアがこのキャッシュを共有しているかインフラストラクチャチームに確認します。

  • CPU アフィニティ設定を妨げる可能性がある既存のリソース割り当てポリシーがないことをインフラストラクチャチームに確認します。

  • CPU アフィニティで設定する予定のコア数が MuleSoft サブスクリプションプランに含まれるコア数を超えていないことを確認します。

Mule サービスまたはデーモンの削除

対応するコマンドを実行して、Mule を Windows サービスまたは Unix デーモンとして削除できます。

  • Windows 環境:

    $ $MULE_HOME\bin\mule.bat remove
  • Linux または Unix 環境:

    $ $MULE_HOME/bin/mule remove
    MULE_HOME is set to /Applications/mule-enterprise-standalone-4.3.0
    MULE_BASE is set to /Applications/mule-enterprise-standalone-4.3.0
    Detected Mac OSX:
    Mule Enterprise Edition is not running.
    Removing Mule Enterprise Edition daemon...

Anypoint Monitoring のインストール

オンプレミスランタイムインスタンスのクラウド管理対応バージョン用の ​Anypoint Monitoring をインストール​して、そのサーバー上で動作するアプリケーションを監視できます。

Mule バージョンの更新、アップグレード、移行

MuleSoft では Mule の新しいメジャーリリース、マイナーリリース、パッチリリースバージョンだけでなく、Mule のパッチリリースへの月 1 回の更新がリリースされます。この更新には、最新のバグ修正とセキュリティの機能強化が含まれています。