エンドポイント

エンドポイントは、外部のパートナーまたは内部のバックエンドアプリケーションとの間でメッセージを送受信するために必要なトランスポートプロトコルを定義します。

Anypoint Partner Manager では次の目的のためにエンドポイントが使用されます。

  • パートナーからのメッセージの受信

  • バックエンドアプリケーションからのメッセージの受信

  • トランスポートプロトコルの定義

  • メッセージまたはメッセージ肯定応答の宛先の指定

エンドポイントの所有権

エンドポイント種別に応じて、エンドポイントのオーナーとしてホスト、パートナー、またはサードパーティ接続を割り当てることで、インバウンドおよびアウトバウンドメッセージフロー内でのエンドポイントの使用を制御できます。

パートナーが接続するエンドポイントをパートナーまたはサードパーティ接続から直接作成すると、エンドポイントが作成されたエンティティに、エンドポイントの所有権が自動的に割り当てられます。

メッセージフローでは、エンドポイントの所有権によって可用性が変わります。

  • エンドポイントがホストに所有されている場合、すべてのパートナーまたはサードパーティ接続がそのエンドポイントを選択できます。

  • エンドポイントが特定のパートナーまたはサードパーティ接続に所有されている場合、そのエンドポイントはエンドポイントが割り当てられているパートナーまたはサードパーティ接続でのみ使用できます。

サポートされているエンドポイントプロトコル

Partner Manager エンドポイントの設定は、エンドポイント種別およびプロトコルによって異なります。次の表は、エンドポイント種別とサポートされるプロトコルおよび可能なオーナーを示しています。

エンドポイント種別 プロトコル Owner (オーナー)

Source at Host (ホストの送信元)

FTP、HTTP、HTTPS、SFTP

Host (ホスト)

Target at Host (ホストの送信先)

FTP、HTTP、HTTPS、SFTP

Host (ホスト)

Receive from Partners (パートナーから受信)

AS2

Host (ホスト)

FTP、HTTP、HTTPS、SFTP

ホスト、パートナー、サードパーティ接続

Send to Partners (パートナーに送信)

AS2

パートナー、サードパーティ接続

FTP、HTTP、HTTPS、SFTP

ホスト、パートナー、サードパーティ接続

エンドポイントのランタイムサービス

Partner Manager で動的設定を使用して、異なるエンドポイント設定との間でデータを送受信できる汎用エンドポイントサービスをデプロイします。サポートされるすべてのプロトコルのエンドポイント設定をさまざまなメッセージフローやパートナーで再利用できます。

Partner Manager のデプロイメントオーケストレーションサービスでメッセージフローおよび関連付けられた設定オブジェクトを調べて、新規エンドポイント設定を追加、更新、または削除するかどうかに基づいて、デプロイまたは更新するエンドポイントサービスを決定します。

ランタイムにデプロイされるエンドポイントサービスの数および種別は、データをパートナーおよびバックエンドシステムとエクスチェンジするために使用するトランスポートプロトコルに応じて異なります。

一意の AS2、HTTP、および HTTPS 受信エンドポイント設定ごとに、独自のランタイムアプリケーションがデプロイされます。Partner Manager で指定された設定に対応するランタイムアプリケーション名は、エンドポイントの詳細ページで参照できます。

トランスポートプロトコルのエンドポイントは、プロトコルと方向に応じて常に 1 つの汎用エンドポイントサービス内で管理されます。次の表に、エンドポイントサービスのプレフィックスを示します。

プロトコル Direction (方向) アプリケーション名プレフィックス

AS2

受信

b2b-inbound-as2-

AS2

送信

b2b-outbound-as2-

FTP

受信

b2b-inbound-ftp-

FTP

送信

b2b-outbound-ftp-

HTTP または HTTPS

受信

b2b-inbound-http-

HTTP または HTTPS

送信

b2b-outbound-http-

SFTP

受信

b2b-inbound-sftp-

SFTP

送信

b2b-outbound-sftp-

デプロイメント対象が CloudHub であり、組織またはパートナーが IP アドレスの許可リスト登録を必要としている場合、Runtime Manager から、外部システムに接続するエンドポイントアプリケーションに静的 IP アドレスを割り当てることができます。エンドポイントアプリケーションに割り当てた​静的 IP​ アドレスをパートナーと共有することで、パートナーはその IP アドレスを許可リストに登録できるため、アプリケーションでパートナーのサーバーに接続できます。