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Monitoring API ManagerSFTP 用 Anypoint Connector (SFTP Connector) をバージョン 2.x.x にアップグレードします。
開始バージョン | 終了バージョン |
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1.6.0 |
2.x.x |
このリリースには、次の変更が含まれています。
優先する認証方法の KEYBOARD_INTERACTIVE
は使用されていないため、そのサポートは削除されました。
コネクタに新しいカスタム項目 「[write strategy (書き込み戦略)」] が追加されました。これを使用して、ファイルを書き込む戦略を設定できます。
システムプロパティ mule.sftp.useHomeDirectory
が削除されました。SFTP Connector でデフォルトホームディレクトリが使用されるようになりました。
SFTP Connector 2.x.x で jcraft ライブラリ
がサポートされなくなりました。コネクタで apache mina sshd
ライブラリが使用されるようになりました。
List 操作で、各ファイルのコンテンツが取得されなくなりました。各リスト項目のペイロードに検出されたファイルまたはディレクトリへの完全パスが含まれるようになりました。
SFTP の [Regular Size (通常サイズ)] ファイル属性は、その動作がサイズに関連していないため、[Regular File (正規ファイル)] という名前に変更されました。ファイル属性値には、ファイル (true
) またはディレクトリ (false
) を使用できます。
SFTP Connector 2.x.x では、暗号化 3des-ctr
および arcfour
はサポートされていません。詳細は、「サポートされている暗号化」を参照してください。
SFTP プロキシプロトコルは、HTTP と SOCKS5 でのみ機能します。
SFTP Connector でファイルのメディア種別を解決するために javax.activation
が使用されなくなりました。コネクタで Apache Tika
が使用されるようになりました。そのため、メディアファイルの解釈が異なる可能性があります。
コネクタで日付を管理するクラスが LocalDateTime
から ZonedDateTime
に変更されました。
設定の非推奨の [Encoding (エンコード)] パラメーターと Write 操作が削除されました。コネクタでは Mule のデフォルトエンコードが使用されます。
アップグレードを実行する前に、次の要件を満たしていることを確認します。
ソフトウェア | バージョン |
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Mule |
4.3.0 以降 |
Anypoint Studio |
7.5.0 以降 |
JDK |
8 |
アップグレードを実行する前に、次の作業を完了する必要があります。
以前のバージョンに復元する必要がある場合に備えて、ファイル、データ、設定のバックアップを作成します。
以下の手順でアップグレードを実行します。
Anypoint Studio で、Mule プロジェクトを作成します。
[Mule Palette (Mule パレット)] で、[Search in Exchange (Exchange 内を検索)] をクリックします。
[Add Dependencies to Project (連動関係をプロジェクトに追加)] で、検索項目に「SFTP」
と入力します。
[Available modules (使用可能なモジュール)] で、[SFTP Connector] を選択して [Add (追加)] をクリックします。
[Finish (完了)] をクリックします。
Mule プロジェクトの pom.xml
ファイルで SFTP Connector mule-sftp-connector
のバージョンが 2.x.x
であることを確認します。
Studio はコネクタを自動的にアップグレードします。
コネクタの最新バージョンをインストールしたら、次の手順に従ってアップグレードを完了します。
コネクタの最新バージョンをインストールしたら、アップグレードを確認します。
Studio の [Problems (問題)] または [Console (コンソール)] ビューでエラーがないことを確認します。
プロジェクトの pom.xml
ファイルに問題がないことを確認します。
接続をテストして、操作が機能することを確認します。
Apache Mina SSHD ライブラリでは、暗号化 3des-ctr
および arcfour
はサポートされていません。代わりに aes128-gcm
、aes256-gcm
、cc20p1305_openssh
が導入されています。
現在のバージョンの SFTP Connector では、Apache Mina のデフォルトオプションに従う必要があります。 「Apache Mina Supported Standards (Apache Mina のサポートされている基準)」 |
詳細は、次の表を参照してください。
JSCH |
MINA SSHD |
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サポートされていません。 |
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サポートされていません。 |
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サポートされていません。 |
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サポートされていません。 |
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サポートされていません。 |
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キーアルゴリズム | ホストキーアルゴリズム | MAC |
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これらのアルゴリズムには Java 11 より前の Java バージョンの Bouncy Castle が必要です。
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これらのアルゴリズムには外部 EdDSA (Edwards-curve Digital Signature Algorithm) ライブラリが必要です。
以前のバージョンの SFTP Connector に戻す必要がある場合、Anypoint Studio に移動し、プロジェクトの pom.xml
ファイルで、mule-sftp-connector
連動関係バージョンを 2.x.x から以前のバージョンに変更します。
サポートされていない暗号化、macs、hostKeyAlgorithms、または kexAlgorithms が原因で SSH 接続の問題が発生した場合は、優先度を変更するか、非推奨になった暗号化やアルゴリズムを強制的に有効にしてください。ただし、この方法を使用するとリスクが高まる場合があります。「SSH 接続のセキュリティパラメーターの設定」および「SFTP Connector リファレンス」を参照してください。
APPEND
モードを使用しているときに File Write 操作で追加ではなく上書きを行う場合、OVERWRITE
または CREATE_NEW
モードに適用されない CUSTOM
書き込み戦略を使用します。この戦略を使用すると、特に書き込みモードを直接サポートしない古い SFTP サーバーの場合のみ、サーバーが APPEND
モードでファイルを書き込むためのオフセットを手動で指定できます。この戦略は、STANDARD
戦略では APPEND
モードでのファイルの書き込み中にエラーが発生し、同時実行が提供されない場合にのみ使用します。また、[Buffer Size for Write Strategy (書き込み戦略のバッファサイズ)] 項目でバッファサイズを調整できます。